事故率の計算はシンプルで「事故点÷出走回数=事故率」で求められます。

事故点・事故率

水上を走る競艇ボートにバツの文字

競艇では選手が特定の違反行為を犯すと事故点が加算されます。
事故点を出走回数で割った事故率が0.70を超えると次の級別判定で自動的に1番下のB2級に降格します。
事故率によって降格することを事故パンと呼び、A1級のトップ選手が一気にB2級に降格することもあります。

 

事故点加算要件

  • 優勝戦でのフライング   30点
  • 優勝戦以外でのフライング 20点
  • 妨害失格         15点
  • 選手責任の失格・欠場   10点
  • 選手責任外の失格・欠場  0点
  • 不良航法・待機行動違反   2点

 

競艇で最も重いペナルティとされるのがフライングです。
フライングした選手は欠場扱いになって返還され、競艇運営者の売上に大きな影響を与えます。
そのため、売上が大きくなる優勝戦では、より重い事故点の加算が行われています。

 

事故率の計算

「事故点÷出走回数=事故率」のシンプルな計算で事故率が計算されます。
20点加算のフライングを20戦に1回のペースで行った場合は事故率1.0です。
優勝戦以外のフライングだけをした場合、29戦に1回以下のフライングであれば自動降格(事故パン)要件の0.7を下回ります。

 

事故点以外のペナルティも課せられる

競艇のペナルティをもらってしまったイメージ

事故点と事故率、事故パンのルールだけを見ると緩く感じるかもしれません。
しかし、競艇選手はペナルティの内容や回数によって他のペナルティを課せられます。
たとえば、フライングの場合は1回やってしまうだけで30日の斡旋停止。2回行うと30日+60日で合計90日の斡旋停止になります。
級別判定期間は半年なので、2回フライングすると約半分は斡旋停止になって事故点も40点加算されるので、残りのレースを安全に行っても事故率を下げるのには限界があります。
斡旋停止になる期間と級別判定期間(5月1日と11月1日)がどのように絡むかによって変わってきますが、事故点・事故率のルールを見る以上に事故パンになってしまうリスクが高いです。
他にも待機行動違反は軽微な事故点ですが、その節の優勝戦へ進むためのポイントが減点されるデメリットがあるので、ちょっとした違反でも収入やキャリアに大きな影響を与えてしまうことがあります。

 

B2級に落ちるペナルティ

競艇選手はA1級、A2級、B1級、B2級の4つの階級(ランク)に区別されていて、各階級で年収が大きく違います。
階級が落ちても競馬やオートレースのようなハンデキャップがないので、実力さえあれば這い上がって元の地位に戻ることは可能です。

 

しかし、B2級になるとレースの斡旋が少なくなってしまい、A1級が1枠で残りがB級選手など不利な番組も多くなってしまいます。
階級は半年ごとに見直されるので確実に降格した期間の収入は下がりますし、斡旋や番組の内容が変わることによって成績が落ちて元の階級へ戻るのに苦労してしまうことがあります。

 

選手は事故率0.7を超えてB2級に降格することを恐れているので、すでに事故率が高い選手は無理をしない安全なレース運びを行うことが増えます。
競艇予想では、選手ごとの事故率を見てアグレッシブなレースをする可能性を判断しないといけません。
事故率が高い選手を除外するだけではなく、攻めた走りをしないので事故率の高い選手より1つ内枠の選手は有利だと判断するなど、幅広い予想手法があります。

 

参考記事:失格等の可能性は予想できる?