レース開始後の「不良航法」「妨害失格」の失格等は舟券返還対象になりません。

不良航法と妨害失格

競艇のルール違反を警告するランプを被った木の人形

不良航法妨害失格はレース中に他のボートを巻き込んだルール違反です。
不良航法は主にダンプと呼ばれる他のボートを意図的に吹っ飛ばす悪質な走法、妨害失格は主に後続を巻き込んだ転覆です。
あからさまなルール違反が見られることもありますが、判断が難しい状況も多く一見妨害に見えてもお咎めなしになるケースも多々あるのが現状です。

 

競艇の接近バトルはどこまで許されるのか?

競艇ではターンする際のポジション取りが重要で接触を伴うポジション争いは頻繁にあります。
走法が適切なタイミングでターンマークに侵入した場合、多少強引でも内側に入ったボートがルール上も有利で、必然的に外側を回るボートが転覆しやすいです。
適切な接近戦のバトルによってターンマーク付近で転覆した場合、ほとんどが自己責任の転覆として扱われます。
転覆した理由に関わらず自分のボートが転覆した結果、後ろのボートも巻き込んで一緒に転覆させた場合は妨害失格になります。
後続が避けるためにラインを外してロスした場合は、大半のケースで妨害失格にはなりません。

 

不良航法のペナルティを取られる代表的な事例がダンプと呼ばれる悪質な走行です。
ダンプとは、先行艇との間に3~4艇身前後の差があるにもかかわらず、艇首(バウ)をあまり返さず突っ込んで相手を飛ばし、自分はその反動で前に出てくる航走のことです。
あからさまなダンプはルール違反になりますが、1~2艇身の差で軽度なダンプ行為をした場合はお咎めなしになるケースもあります。
ダンプによる接触がペナルティになるかは、相手の被害状況よりもどれだけの艇身差がついていたかが重要です。
4艇身の差がある中で軽く接触しただけでペナルティを取られることもあれば、1~2艇身の差で相手を転覆させるほどのダンプ行為があってもペナルティを取られないケースがあります。

 

クロスラインによる接触

水上を走る競艇ボート

競艇のルール規定では、相手を追い抜く際は相手の艇を見ながら安全な距離がない場合は外側から追い抜くように定められています。
しかし、実際のレースではターンマークで追い抜くケースの大半は内側からです。
これがルール違反にならないのは、安全な間隔があると判断されているからです。
ターンするときの頂点部分で内側から強引に入っていくと前述したダンプ行為になります。
妨害失格で見られる状況は、コーナーへの侵入角度が違うクロスラインのケースです。
外側からスピードを乗せて旋回すれば、必然的に立ち上がりで外側に大きく膨らんでしまいます。
この際に前を走るボートにクロスラインの結果、立ち上がりで内側から外側のボートに勢い余って接触した場合、妨害失格の対象になります。
クロスラインの場合は内側を回った選手が不利になることを覚えておきましょう。

 

不良航法と妨害失格の舟券は返還される?

フライングや出遅れのスタート事故は欠場扱いによって返還の対象になりますが、レースが始まってから起こる不良航法と妨害失格による事故や失格返還の対象になりません。
舟券を買った選手が不良航法と妨害失格を起こした場合はもちろん、被害者側で転覆や大敗を喫した形になっても舟券の返還はなく、失格になった選手を繰り上げた順位で確定します。

 

参考記事:選手失格時の舟券払い戻しについて