「即日帰郷」「即刻帰郷」は競艇の中でも重たいペナルティになっています。

即日帰郷

競艇のペナルティを突きつける指イメージ
競艇における即日帰郷は選手に課せられるペナルティの一種で、その日のレースが終了したら強制帰郷(翌日以降の斡旋が決まったレースも出走停止)になります。
通常のスタート事故などの斡旋停止処分は、すでに斡旋が決まっているレースまでは予定通り出走してから処分を受ける流れです。
なお、1日に2レース出走予定だった場合で1レース目に即日帰郷が課せられた場合、その日の2レース目は予定通り出走できます。
即日帰郷より重いペナルティで即刻帰郷があり、この場合はその日に次のレースが残っていても出走取消で、すぐに荷物をまとめて帰らないといけません。

 

通常の斡旋停止が、すでに斡旋が決まったレースまで出走できるのは、競艇では番組マンが翌日以降のレース番組を1日かけて構築したり、事前に節ごとの斡旋選手を決めているからです。
即日帰郷になると番組マンなど運営スタッフの負担が大幅に増加します。それだけ即日帰郷は競艇の中で重たいペナルティになっています。

 

即日帰郷になるケース

  • ・前日検査(前検)で不合格(選手外責任は例外もあり)
  • ・前検日遅参(遅刻) → 即日帰郷に加えて1年間のSG・GIプレミアム競走に出走できない
  • ・同一出場節に2回のスタート事故(フライング・出遅れ)
  • ・0.05秒以上早いフライングを起こす(1回で即日帰郷)
  • ・同一出場節に失格や違反を3回行う(不良航法、待機行動違反、妨害失格など)

 

上記が主な要件です。もっとも多いのはフライングなどスタート事故関連のものです。
ほかにも前日検査の不合格による事例も散見され、過去にはトップ選手が遅参によってSGの出走がキャンセルされた事例もあります。

 

即刻帰郷になるケース

即刻帰郷の要件は、極めて悪質な違反褒賞懲戒審議会に諮られる違反重大な整備規程違反管理規程違反などがあります。
代表的な事例はフライングに気付かずにレースを続けた場合です。
ほかにも、レース期間中に寝泊まりする宿舎に携帯電話を持ち込んだり、特定の記者だけに有利な情報を提供するなど、公正なレースを妨げる行為などが対象です。
明確なルールや基準がなく、褒賞懲戒審議会で即日帰郷では不十分な重大な責任があると判断されると即刻帰郷になります。

 

途中帰郷とは

ごく一部のメディアで即刻帰郷のことを途中帰郷と呼ぶケースもありますが、一般的な途中帰郷は体調不良や身内の不幸など選手の希望によって帰郷するものです。
一部では、判別級期間の終盤で一定の勝率をクリアした選手が、確実に目標の階級(ランク)に昇格する目的で斡旋辞退や途中帰郷をするケースもあります。

 

選手目線で見た即日帰郷のリスク

競艇選手の年収ダウンイメージ
通常のフライングであれば一節で2回のフライングを起こすことになるので、30日+60日で合計90日の斡旋停止処分が課せられます。
即日帰郷自体に大きなデメリットはありませんが、即日帰郷は重たいペナルティを象徴するものなので、その後の選手生命に大きな影響を及ぼします。
一定の事故率を上回ると自動的にB2級になり、歩合制の競艇選手は大幅な年収ダウンになります。
B2級まで下がると、枠番が不利な番組編成も増えて再び元の地位に戻れなくなることもあります。
現在は過去4期の累計成績で一定の勝率(3・50)を残さないと退会催告を受けます。
即日帰郷を受けた内容によって状況は変わってきますが、いずれにしてもその節の出走機会を失う以上の損失に繋がる重たいペナルティです。