他のボートの影響を受けずに自爆で転覆するケースが意外と多いのです。

レース中の転覆

競艇はレース中に転覆するケースが稀に見られます。
なお、転覆とはボートがひっくり返ることで、ボートからレーサーだけが水面に落とされることを落水、水の浸入によってボートが沈むことを水没と言います。
レース中の転覆は主に、オーバースピードと他のボートとの接触、コースアウトによる岸壁などへの衝突の3パターンがあります。

 

自爆による転覆も意外と多い

一人で水上を走る競艇ボート

競艇で使うモーターボートは小型で小回りが利きます。
現在は中腰の姿勢で立って体重を使って高速旋回するモンキーターンが主流なので、他のボートの影響を受けずに自爆で転覆するケースが意外と多いです。
転覆する要因はオーバースピードによって横Gがかかることですが、ある程度は選手の体重移動でカバーできます。
単独での転覆がもっとも多いのは、波を上手にかわせない場合です。
海水を使用した競走水面や強風が吹きやすい環境、ボートが通った後の返し波が立ちやすい競艇場では転覆が発生しやすいです。
平水面で返し波の影響を受けにくい場合は、1コースから先頭でレースを進めれば転倒するリスクが低いです。
平水面でも後続の場合は前を走ったボートが立てた波の影響で転覆することがよくあります。
競艇で転覆リスクを予想する場合は、競走水面やスタートコースの影響と難しい状況でも上手に乗りこなせる選手の技量がポイントです。
波の影響が大きい環境では体重が重たい選手の方がボートが安定して好走するケースもあります。

 

転覆した場合のルール

レース中の転覆は基本的に返還の対象にならず、ゴールした順位(失格選手は降着)によって確定して払戻が行われます。
選手責任の転覆の場合は事故扱いになって10点の事故点加算です。フライングなどのスタート事故は最低でも20点が加算されるので転覆はそれほど重たいペナルティではありません。
不良航法と妨害失格の被害者側になった場合は、運営の判断で選手外責任と判断されて事故点が加算されないケースが多いです。
ただし、被害者側は無条件でペナルティを受けないワケではなく、加害者が罰を受ける内容であっても被害者側も多少の否があると判断されて事故点が加算されるケースがあります。

 

つまり、レース中の転覆は例外なく舟券の返還はありません。
転覆した状況からレースに復帰することは難しいので、転覆した選手が絡んだ舟券は不的中になります。
不良航法や妨害失格の加害者が転覆せずに好走して3着以内に入った場合は、降着によって的中舟券の買い目がゴール通過順と変わることがあります。

 

転覆歴は重要な予想要素

競艇場の風景

競艇で使うボートは節ごとに抽選で各選手に割り振られます。
転覆歴があると、ボートが水を吸って重たくなってしまいパフォーマンスが下がるケースがあります。
前節で転覆したボートはデータ以上に期待値が下がることがあるので注意しましょう。

 

転覆した場合、軽整備で走行可能だったらそのまま使用するので、その選手の残りの節も期待しづらい状況になります。
舟の損傷が激しい場合や、回復まで時間がかかると判断されると代替のボートが割り振られることもあります。
転覆はその後のレースおよび次節以降のレースにも影響を与えることを覚えておきましょう。