全艇がここまで極端なフライングをするのは非常に珍しい出来事でした。

全艇即日帰郷処分の珍事

2018年2月5日宮島2日目9Rにて全艇が非常識なフライング(0.05秒以上)を起こしてレース不成立、全選手即日帰郷になる珍事が起こりました。
勢いよく飛び出した選手に釣られて複数の選手がフライングしてしまうことは稀にありますが、全艇フライングでなおかつ即日帰郷の対象になったのは史上初の出来事です。

 

全艇が大幅フライングになった要因

水しぶきをあげて水上を走る競艇ボート

競艇のスタートは、風や潮の流れ、波(水面の状態)などを計算してスタートタイミングとスロットルを調整します。
レース前にはスタート展示を行って選手は、その日の状況を把握して本番で微調整します。

 

全艇フライングが起こった当日は追い風が吹いていたのでスロットルを強めに開ける必要がありました。
しかし、スタート直後に風が一時的に止まってしまい抵抗がなくなります。
通常は大時計を見ながら調整するものですが、全選手が勢いよく飛び出してそれぞれが釣られる形で大きなフライングをおかしてしまいました。

 

出場選手とフライングタイム

  • 1号艇 吉島 祥之(A2級) 0.09秒FL
  • 2号艇 原田 智和(B1級) 0.05秒FL
  • 3号艇 上村 純一(A1級) 0.05秒FL
  • 4号艇 山本 修次(B2級) 0.05秒FL
  • 5号艇 角山 雄哉(B1級) 0.08秒FL
  • 6号艇 河野 主樹(B2級) 0.19秒FL

※ランクは2019年4月現在

 

6号艇でB2級だった河野選手がコンマ19秒もフライングする飛び出しをしたことをはじめ、最内枠だったA2級の吉島選手もコンマ9秒の大きなフライングをしています。
コンマ1秒を争うスタートではコンマ5秒以上が非常識なフライングとして扱われているので、全艇がここまで極端なフライングをするのは非常に珍しい出来事です。

 

即日帰郷とは

通常のフライングは級別判定期間中の1回目で30日の斡旋停止処分になります。
すでに斡旋されたレースや、その節のレースに欠場すると番組編成、斡旋選手の見直しで運営の負担が増えることから、斡旋が決まっているレースを消化してから斡旋停止処分を受けるルールです。
1節に2回のフライングをした場合や、コンマ5秒以上の非常識なフライング、その他にも前検の不合格など選手責任で悪質なルール違反があった場合は、即日帰郷になり翌日以降のレースも出走停止になる重たい処分が下されます。
なお、即日帰郷の場合はその日に出走予定レースが残っていれば予定通り出走できます。
フライングに気付かずにレースを続けた場合などは、その日で残っている出走予定レースも出走停止になる即刻帰郷の処分もあります。

 

参考記事:「即日帰郷」「即刻帰郷」について

 

舟券はどうなったの?

舟券返還による金額を計算しているイメージ

6艇フライングなのでレース不成立になり舟券も全券種で返還されます。
なお、5艇フライングや失格でも全券種不成立による全額返還になります。
3艇もしくは4艇のフライングや失格が起こった場合は、券種によって成立するものとしないものが出てきて、フライングによる欠場なのかレース中の転覆などの失格なのかでオッズの計算が変わってきます。