SG、G1での違反
競艇のレースにはランク分けがあり、実力が近い選手同士で競争を行います。
その中でもトップクラスなのが、最高峰の競艇選手が集まるSG(スペシャルグレード)です。
SGの優勝賞金は数千万から最大1億円という大金で、競艇選手の多くがここを目指して奮闘しているのです。
当然、ファンも大勢集まって来るので盛り上がりは通常レースと比になりません。
だからこそ気を付けたいのがSGやG1での違反行為です。
もし違反が発覚したら、どのようなペナルティを受けてしまうのか見てみましょう。
SGやG1のペナルティは重い
大勢から注目されるSGやG1のレースでは失敗が許されません。
競艇では、フライングが発生してしまうと全額払い戻しが行われ倍率が再計算されてしまいます。
簡単にまとめてしまうと、ファンにとっても運営側にとってもデメリットしか無いのです。重要なレースだからこそ、絶対に違反があってはなりません。
そうした注意勧告の意味があるのか、SGやG1の優勝戦でフライングが発生すると通常よりも重いペナルティが科せられます。
通常レースでのフライングは20点の減点になりますが、優勝戦だと30点の減点になるのです。
不良航法や待機行動違反の減点が2点なのを考えると、30点のマイナスがいかに重たいか分かるでしょう。
さらに、SGレースに1年間の選出除外処分が下されます。
そして半年間のG1やG2への選出除外も加わるので、選手生命を絶たれる恐れさえあるペナルティを受けるのです。
事故率に大きな影響がある
事故率はレースで受けた減点を出走回数で割って算出します。
これが0.7を超えてしまうとランク降格処分やレースの出場停止処分、さらにスタート訓練の再受講などが言い渡されるのです。
ひどいケースでは引退勧告さえあるので、事故率は極力低い数値をキープしなければなりません。
参考記事:事故点と事故率の詳細を見る
しかし、SGやG1の優勝戦でフライングの違反があると、いきなり30点も減点されてしまいます。
降格処分もあるので、踏んだり蹴ったりな状況に追い込まれるでしょう。
競艇は全体的にルールが厳しいのですが、優勝戦に関してはさらに厳しいのが実情です。
こうした厳しいルールに不満を持つ選手も多く、反発して引退するケースさえあります。
SGやG1の優勝戦は、選手にとって命懸けのレースと言っても過言では無いでしょう。
賞金を逃してしまう
SGやG1でフライングの違反をすると30点の減点処分を受けます。
そして何よりも、レースの優勝賞金を逃してしまうペナルティがあるのです。
SGのスペシャルレースでは、6着であっても数百万単位の賞金が貰えます。
参加するだけで大金を稼げるレースなので、違反で賞金が貰えなくなるのは非常につらいでしょう。
特別なレースだからこそ、通常のレースよりもハイリスクでハイリターンになっているのです。